いまごろ無邪気な息子
息子はときどき、びしょ濡れ、苔だらけになって帰ってくる。
息子は小学生ではない。
息子は中3だ。
幸い、制服ではなくジャージなので、私はそこまで怒らない。
洗濯が面倒だが、汚れたものは仕方がない。
事情を知らない私は、
「なんで濡れる?なんで緑になる?」
って息子に訊くと、息子は
「池に落ちた」 と。
私 「一体なにやってて池に落ちる?」
息子「遊んどって落ちた」
もう・・・・・それくらい判るさ(^_^;)。
確かに、学校の中庭には立派な池がある。
どんな遊びで池に落ちるんだか・・・・疑問に思った。、
池に落ちたのは、その後3回くらいあった。
そのたび、白い通学靴は、苔色~~♪ 緑色~~♪
で、ジャージの洗濯と通学靴を洗う・・・・何しろ手のかかるオトコになってしまっている息子。
実を言うと息子は、赤ちゃんの頃から、手のかからない子で、泣き虫でもなく、良く食べ、大きな病気もせず、どんくさい両親のわりに、運動会ではいつも1等賞で。
リレーに出ればアンカーで。
成績もそこそこ良くて。外面(そとづら)もほどほど良くて。なかなかイイ感じの子だった。
トーゼン、泥んこ遊びなど好んでやるタイプなんかじゃなかったから、泥んこになった衣服の洗濯に悩まされたことなんて1度もなかった。
そんな子だった。
ある日、息子の部活の保護者当番で、私は学校へ行った。
例の「池」を通り過ぎたら、グラウンドがある。
例の「池」を通り過ぎようとしたら、やんちゃそうな男子が
なにやらニコニコ楽しそうに 3、4人、池の付近に居た。
その中に、息子は満面の笑みで駆け寄って行っていた。
私は、ああ、こんなやって、池の周りで遊んでて、落っこちるんだな?って思いながら
「池」を通りすぎてグラウンドへ向かった。
心の中で、私は、
「幼少期、泥んこで遊んだことのなかった息子だ。
きっと、苔だらけ、びしょ濡れになって無邪気に遊べるお年頃は、もうそろそろリミットだろう。
それなら、汚れるだけ汚れて、遊ばせよう、無邪気に遊ばせよう。
汚れたジャージやら通学靴は洗えばいい。
そのぶん、彼(息子)にとって、かけがえのない素敵な思い出が刻まれるのなら。」
・・・そんなことを思いながら、「池」を見ずに、「池」を通りすぎた私だった。
遊ぶ姿を もし 私が見ていたなら・・・・
「やめて~~~!」 って、
絶対思ったに違いないから。
後になって、池を眺めたら、まるっこい、形がいびつででこぼこな飛び石がいくつかあることに気が付いた。
ああ、この飛び石に乗って向こう岸に行く遊びをしてるんだな(#^.^#) って思った。
ところがどっこい(;一_一)
実は
この飛び石に
どう考えても、
せいぜい1人、2人しか乗れないこの飛び石に
「何人まで乗れるか」
「何秒乗れるか」
っていう ゲームをやっていたらしい・・・・(;一_一)。
そりゃぁ、必ず!!!
誰かが落ちるっしょ・・┐(´д`)┌ヤレヤレ・・・。
こんな子が・・・・進学校への切符
手に入れることって
ムズくない??
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